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ジューンブライトはどんな意味があるのか、どうしてジューンブライドというのかが学べるお話
ミトちゃんはママが話していた「ジューンブライド」という言葉が気になりました。幸せな花嫁という意味だとミトちゃんが知ると、それがなぜなのか、どうして6月なのか、いろいろとママが教えてくれました。
明日は大好きな親戚のお姉さんの結婚式。ミトちゃんは楽しみでなかなか寝付けませんでした。布団の中でモゾモゾしていると、「ジューンブライドの花嫁さんだなんて、幸せね~。」ママが誰かと電話している声が聞こえてきました。
幸せな花嫁さんになることが夢だったミトちゃんは「ジューンブライドってなんだろう…?」初めて聞いた『ジューンブライド』という言葉が気になって、ますます眠れなくなりました。
すると、電話が終わったママがミトちゃんの様子を見に部屋にやってきました。
「ジューンブライドってなに?」いつもは寝たフリをするミトちゃんですが、思わず起き上がって聞いてしまいました。
ミトちゃんの興味津々の顔に、ママはジューンブライドのお話をしてくれました。
「ジューンブライドは、『6月の花嫁』って意味なんだけどね、どうして幸せになれるのかっていうのは、『ギリシャ神話』っていう昔々のお話の中にでてくる、神様のお話なのよ。」
「神様のお話ー?」ミトちゃんは寝ることをすっかり忘れて聞きました。
「そう。まず、家族を守ってくれる神様『ゼウス』の奥さんに『ヘラ』という神様がいたの。ヘラは良い家族を作るためにとても頑張ったから、結婚生活を守る神様になったのよ。
「ママとパパも守られてるの?」「そうよ」ミトちゃんの質問に、ママは嬉しそうに答えながら続きを話してくれました。
「ヘラは他の国で『ユーノー』とか『ジューノー』とか『ジュノン』って呼ばれているから、似ている言い方を使って6月のことを英語で『ジューン』っていうようになったの。」
「神様の名前だなんていいなぁ!ミトは8月生まれだから、8月にジューンがよかったなー。」ミトちゃんは少し残念そうに言いました。
「6月がジューンになったのも、ちゃんと理由があるのよ。」それを聞いたミトちゃんは、またワクワクした顔に戻りました。
「とっても昔に、結婚してる女の人達が戦いに反対したおかげで、みんな仲直りできたことがあったの。結婚してる女の人が頑張ったから、結婚を守る神様のユーノーを祭ってお祝いしたのよ。」
「それが6月だったの?」「その通り♪」
「6月に結婚すると幸せな花嫁になれるって言われるのは、ユーノーに見守られるからなのよ。」「神様が見守ってくれるなんて、すごく素敵な花嫁さんになれそう!」ミトちゃんはジューンブライドの花嫁さんになることが、あたらしい夢になりました。
次の日、朝早く起きたミトちゃんは、買ってもらったドレスに着替えてさっそく結婚式に出発しました。花嫁姿のお姉さんを見たミトちゃんは、「神様、お姉さんが幸せになれるように見守って下さい。」と空に向かってお祈りをしました。
おしまい