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森に住んでいる動物達がイースターパーティーをするお話です。
ウサギのピートは、イースターパーティーが初めて。準備に大忙しの動物達に、イースターについて学びながら一緒にパーティーを楽しみます。
このお話から、イースターパーティーについての色々が学べます。
春がやってきました。森のみんなはイースターパーティーの準備で大忙し。
赤ちゃんウサギのピートはイースターのお祭りが初めてでした。楽しそうに準備をしているみんなをキョロキョロと眺めながら森を歩いています。
「イースターってなぁに?」タマゴをカラフルな色に塗っているネズミたちにピートは尋ねました。「イースターを知らないのかい?」「冬が終わって春がくるんだ!季節がかわるんだよ!」「それを祝うお祭りさ!」ネズミたちは次々に答えました。
「春ってなんだかワクワクするもんね!それをお祝いするんだね!」ピートはそう言って、またあるき出しました。しばらく歩くと、タマゴを木の上や根本に飾っているリスに会いました。
「どうしてタマゴを飾るの?」ピートが聞くと「タマゴは命のシンボルだからさ!生まれてくるって意味で飾るんだよ!」リスは忙しそうに答えてくれました。「そっか、春はいろんなものが生まれる季節だもんね!」またピートはあるき出しました。
するとなんだかいい匂いがしてきます。匂いの方へ歩いていくと、クマができたばかりのご馳走をテーブルに並べていました。「イースターの卵料理ができたわよー!さぁ、パーティーを始めましょうー!」そうクマが呼びかけると
「美味しそうな匂いだ!」「もう腹ペコだよー」ネズミにリス、フクロウにキツネ…森に住んでいる動物たちがみんな楽しそうに集まってきました。ピートのパパとママも一緒にテーブルにつきます。いよいよイースターパーティーの始まりです!
「かんぱーい!」みんなでグラスを合わせると、それぞれ美味し料理を口いっぱい頬張りました。テーブルにはタマゴ料理と一緒に、カラフルなタマゴも飾られていました。「これ、きれいだよね!さっき木の上にも飾ってあったんだよ!」ピートがママに言うと
「これはね、ただの飾りじゃないのよ」ママの言葉にピートが驚いていると、「さぁ、みんなお待ちかねのゲームの時間だよ!」クマが楽しそうに言いました。「ゲームってなに!?」ピートが目を輝かせると
「エッグレースと言ってな、この色のついたタマゴをスプーンに乗せたまま、落とさずに一番早くゴールするのを競うんだ!」パパは待ちきれない様子でそう言いながらスタートラインに立ちました。「パパがんばって!!」ピートは一生懸命応援します。でも「あ!あぶない!」ピートが言ったと同時に、
パパは転んでタマゴまみれになってしまいました。優勝したのはフクロウ。くちばしにスプーンをくわえて上手に空を飛んでゴールしました。「おめでとう!」みんなに祝福されたフクロウは「次のエッグハントもがんばります!」元気な声で挨拶しました。パパもタマゴを拭きながら拍手を送ります。
「エッグハント?」ピートが首をかしげていると、「さぁさぁ、イースターバニーさん!いたずらウサギは今年もタマゴを隠したのかい?」クマはまた楽しそうに言いました。すると何故か、ピートのパパとママが前に出て行くではありませんか。
ピートがびっくり慌てていると「僕らはいたずら大好きイースターバニー!昨日の夜、タマゴを色んな所に隠したよ!誰が一番早く見つけられるかなー?」パパとママが叫びました。それと同時に、ワ~っと歓声が上がり、みんなはタマゴを探しはじめました。
「イースターバニーって?いたずらウサギって?」ピートがびっくりしながら聞くと「私達うさぎは、子供をたくさん生むからイースターのシンボルなのよ。イースターの前の日にタマゴを隠すのが、イースターバニーの役目なの。」ママが教えてくれました。「ボクもやりたい!」ピートが言うと、「次のイースターはピートにお願いするわね」ママはピートの頭をなでました。
一番はやくタマゴを見つけたのはネズミでした。「今年の優勝はネズミさんですー!」クマがネズミを肩に乗せると、ネズミは大喜び。「初めて1番に見つけられた!」大喜びのネズミにみんなは大きな大きな拍手を送りました。
嬉しそうで楽しそうなみんなを見て、ピートは「イースターパーティーって、なんて楽しいパーティーなんだ!」来年のイースターパーティーが待ちきれなくなったピートは、その日の夜はなかなか眠れませんでした。
おしまい