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【絵本読み聞かせ】ごほうび/童話・日本昔話・紙芝居・絵本の読み聞かせ朗読動画シリーズ【おはなしランド】

2019-7-7

あらすじ…

お手伝いの本当の意味を再確認したはるちゃんのお話です。

弟が可愛いから、そしてお母さんの手助けを出来るのがうれしいからという理由で、弟の面倒をみていたはるちゃんですが、お手伝いに対してお小遣いをもらっているクラスメイトの話を聞き、複雑な気持ちになります。
お母さんは、はるちゃんの頑張りやお姉さんとして我慢していることへのご褒美としてお小遣いをくれました。

見返りを求めず、したいからする、という自主的な心の大切さを教えてくれる物語です。

 

ごほうび

 

はるちゃんのクラスではお手伝いの話しで盛り上がっていました。「私ゴミ捨てやるよ!」「私は料理の手伝い」「俺は買い物頼まれたら行く」はるちゃんの家は小さい弟がいるので、弟の面倒を見ていることを話すと「それも立派なお手伝いだよ」とみんなに言われました。

すると誰かが言いました。「俺、お手伝いするとお小遣いもらえるから、好きなもの買えるんだ。」「わたしも、お小遣いでおやつ買ってる!」はるちゃんはお小遣いをもらったことがありませんでした。家に帰ると早速学校での話しをお母さんにしました。

「弟の面倒見るのって、お手伝いなんだって。お手伝いしたら、お小遣いもらえるんでしょ?はるにもお小遣いちょうだい」するとお母さんは「なにか欲しいものがあるの?」と聞くので「ううん。みんながもらってるから、私も欲しくなったの。」そう答えました。

それを聞いたお母さんは少し悲しい顔になり「お手伝いをしても、お小遣いがもらえるとは限らないのよ」というので「弟の面倒見てあげてるのに、お小遣いくれないいなんてひどい!」はるちゃんは思わず言ってしまいました。それを聞いたお母さんは、ますます悲しい顔になりました。

「はるは、弟の面倒を『みてあげてる』って思ってたの?弟が可愛いからとか、家族で支え合うとかそういう気持ちじゃなかったの?」お母さんの言葉に、はるちゃんは何も返せず、そのまま部屋にこもってしまいました。部屋にこもってから、弟の面倒を見る時自分はどんな気持ちだったのか考えました。

弟がたくさん泣いててお母さんが困っている時、助けたいと思ってお母さんに声をかけていたこと。弟のもぐもぐする顔が可愛くて、ご飯を食べさせてあげたこと。笑うのが嬉しくてあやしていたこと。はるちゃんは決して『みてあげてる』とは思っていませんでした。次の日、はるちゃんは自分の気持をお母さんに伝えました。

すると「いつもありがとう。はるは、たくさんおねえちゃん頑張ってくれてるもんね。」そう言ってお母さんはお小遣いをくれました。キョトンとしているはるちゃんに「弟の面倒を見てくれてるご褒美じゃなくて、はるがいろんなことを頑張ってるご褒美だからね。」お母さんははるちゃんの頭を撫でながらニッコリ言いました。

お母さんはいつもはるちゃんが頑張っている姿を見ていました。おねえちゃんとして色々我慢をしているのも見ていました。だから、そのご褒美としてお小遣いをあげたのでした。お小遣いをもらったはるちゃんは、何を買おうかワクワクしました。「お菓子にしようかなー…ジュースもいいな〜。」

ワクワクしながらスーパーに行きましたが、欲しいものを探すと、どうしてもみんなが好きなものが目に止まりました。「一人でお菓子食べてもつまんないや!」そう思ったはるちゃんは、もらったお小遣いで赤ちゃんが食べられるお煎餅と、お母さんが好きなクッキーを買いました。

そして急いで家に帰ると、「お母さんもいつもありがとう」そう言って、みんなで仲良くおやつを食べました。

 

おしまい

 

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