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身体の小さなカイ君のお話です。
カイ君はバスケットボールが好きで身長の大きな選手は憧れでした。
カイ君はバスケ部に入部し、みんなに「チビ」とからかわれても諦めずに練習をしました。そして入部して1年後初めて出た試合で何本もシュートを決め勝利に貢献したのです。
今ではチームのキャプテンとなるまでに上手くなりました。初めから出来ないと諦めずに努力することの大切さが学べます。
カイ君は身体の小さな男の子。他のお友達より成長が遅く、身長もなかなかの伸びませんでした。クラスのみんなからはよく「チビ」とからかわれていました。
そんなカイ君はバスケットボールが大好きでした。身長の大きな選手が全力で走り周り、背の高いポストに見事にシュートする姿は、カイ君の憧れでした。
小学校3年生になると、放課後クラブがはじまりました。カイ君がバスケ部に見学に行くと、「なんだよ、チビじゃんか」上級生に冷たく言われてしましました。
くやしかったカイ君はバスケ部に入部しました。「お、こないだのチビ。バスケなんてできるのかー?」上級生にからかわれましたが、カイ君は気にしません。ただひたすらに練習しました。
でも身体の小さなカイ君は、練習についていくのがやっとでした。シュートもなかなか決まりません。でもどんなに辛くても「絶対に負けるもんか」と心に決めて、走ったりシュートの練習をしたり、毎日人一倍努力をしました。
普段は試合になんて出してもらえませんでしたが、4年生になったある日、ようやく試合に出してもらえることになりました。ここぞとばかりにカイ君は気合を入れて試合に出ましたが、会場にいる誰もがカイ君をみて驚きました。「あんなに小さくて、シュートできるのかしら。」「あの小さい子、大丈夫?」
みんなの心配をよそに、見事なドリブルで相手を次々と抜き去り、きれいなシュートを何本も決めました!
試合の結果はカイ君の大活躍でチームは勝利。背が小さいというだけでやりたいことを諦めず、毎日努力していたおかげでした。その結果がチームの勝利につながったのです。
試合を勝利に導いたカイ君の噂は、あっという間に学校中に知れ渡りました。それからというもの、学校の誰一人として、カイ君を「チビ」とバカにする人はいなくなりました。その後も、カイ君はかわらずに努力を続け、今ではチームのキャプテンになったそうです。
おしまい