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【絵本読み聞かせ】ユキちゃんは白雪姫(ユキちゃんはしらゆきひめ)/童話・日本昔話・紙芝居・絵本の読み聞かせ朗読動画シリーズ【おはなしランド】

2018-12-29

あらすじ…

白雪姫が大好きな女の子が見た夢のお話です。

ユキちゃんは白雪姫が大好きで、毎日絵本をママに読んでもらっていました。
ある日のこと、ユキちゃんは絵本に出てくる魔女に白雪姫の世界に連れて行かれます。
ユキちゃんは危ないところを切り抜けて、その世界で小人たちと楽しく暮らします。最後は毒リンゴを食べて眠ってしまいますが、目覚めるとママがいて、誕生日のお昼に見ていた夢だと気づきます。

きっとこの夢は、白雪姫が大好きなユキちゃんへの誕生日プレゼントなのでしょう。

 

ユキちゃんは白雪姫(ユキちゃんはしらゆきひめ)

 

ユキちゃんは4歳。夢は白雪姫になること。
ユキちゃんは大好きな白雪姫の絵本を毎日ママに読んでもらっていました。

ある日、お昼寝から起きると、扉の向こうからなにやら話し声が聞こえます。
いつものママの声じゃありません。「ママ…?」ユキちゃんは恐る恐る扉に近づきました。
そーっと覗くと、そこには絵本とそっくりな魔女が見えるではありませんか。魔女は壁についている鏡にむかって「鏡よ鏡、この世で一番美しいのは誰だい?」
とつぶやいています。

ユキちゃんは怖くて声が出ません。すると、鏡が答えました。「この世で一番美しいのは…その扉の向こうからこちらを見ているユキちゃんです。」魔女は恐ろし顔でこちらを睨みつけました。

ユキちゃんは慌てて逃げようとしましたが、すぐに魔女に捕まってしまいます。「狩人!この忌々しいユキを、森に捨ててきておくれ!」
魔女が叫ぶと、玄関から狩人が入ってきました。

狩人はユキちゃんを抱き上げると、ずんずん玄関へむかいます。ユキちゃんは「ママ〜!!!」と叫びましたが、ママはどこにも見当たりません。とうとう玄関を出てしまいました。

玄関を出たユキちゃんはビックリ。何とそこは、見たこともない森の中だったのです。
しばらく歩くと、「ユキちゃん、あなたは逃げなさい。魔女に見つからないように、決して家に戻らないように。きっと遠くまで逃げるのですよ。」
狩人は、目をまん丸くして周りをキョロキョロしているユキちゃんにそれだけ言うと、来た道をそそくさと帰って行きました。

森に一人取り残されたユキちゃんは怖くて怯えていました。どんどん日が暮れていきます。「ウォーン!!」何かの動物の鳴き声がしました。びっくりしたユキちゃんは走り出します。

走って走って沢山走って、ようやく1軒のちいさなお家を見つけました。
それはとても小さな家でした。ユキちゃんはお家の扉をノックしました。
トントントン「迷子になってしまったの。」

すると扉が開きました。「お嬢さんどうしたの?」扉から出てきたのはユキちゃんよりももっと小さい小人でした。中に案内されると沢山の声がします。「なんて可愛いんだろう」「名前はなに?」「早くお入り。」小人は全部で7人住んでいました。

そこでユキちゃんは気が付きます。「もしかして…七人の小人さん!?」「僕らのこと知ってるの!?」小人たちは驚きます。
ユキちゃんは温かいスープを飲みながら、白雪姫の絵本のお話をしました。

その日からユキちゃんは、小人たちと暮らしました。ユキちゃんのあだなはもちろん白雪姫です。毎日いっしょに寝て、ご飯はみんなで作ります。たくさんお話もしました。みんなが1番好きなお話は、もちろん白雪姫のお話です。

何日か過ぎると、小人達から、仲間の証にキラキラの指輪をもらいました。みんなお揃いです。
夢がかなったユキちゃんは、魔女のことなんかすっかり忘れて毎日楽しく暮らしました。

そんなある日、小人たちが仕事に出かけている間、ユキちゃんはいつもどうりお留守番をしていました。するとトントントン扉を叩く音がします。
「はーい!」ユキちゃんが扉を開けると、そこにはおばあさんがリンゴを持って立っていました。

「これ、毒リンゴでしょ〜。ユキ食べないからね。」ユキちゃんがプイっとすると、お婆さんはとても悲しい顔になりました。「毒リンゴだなんてとんでもない。これはユキちゃんへのお誕生日プレゼントじゃったのに…」ユキちゃんはビックリしました。今日はユキちゃんのお誕生日だったのです。

「すっかり忘れてた〜!ありがとう♪」ユキちゃんは思わずリンゴをかじってしまいました。すると目の前がクラクラしてきて、その場に倒れてしまいました。リンゴはやっぱり毒リンゴだったのです。

眠りにいついてしまったユキちゃんは、どこか遠くから自分の名前を呼ぶ声がするのを聞いていました。「ユキちゃん、ユキちゃん、起きて」
小人たちが帰ってきて、自分を心配してくれてるのだと思いました。でも、その声は聞いていると、なんだか懐かしい気分になります。

「ユキちゃん、起きなさい」そう、その声はママの声だったのです。慌てて目を覚ますと、そこはユキちゃんのお家でした。「なかなか目を覚まさないんだから〜」ママが笑いながら言いました。
その夜、ユキちゃんはお誕生日ケーキを食べながら、今日みた夢の話を夢中でしました。指についている、小人からもらった指輪には、ユキちゃんはまだ気がついていないようです。

 

おしまい

 

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