チャンネル登録:
お話・読み聞かせ , ehonly , えほんりー , 絵本 , 読み聞かせ
「おおきなかぶ」で、もし大きなかぶが抜けなかったらという視点から語られたお話です。
おじいさんだけでは大きなかぶを抜くことができず、みんなに手伝ってもらいますがかぶは抜けなくて枯れてしまいました。
翌年も大きなかぶができてみんなで再度引っ張りますが抜けませんでした。毎年、いつかは抜けると思いながらみんなで力をあわせることの楽しみを学ぶことができます。
むかしむかしおじいさんはカブの種をまきました。
「甘くて美味しいカブになれ〜」
おじいさんは毎日カブに話しかけました。
収穫の時期になると、カブは立派に大きくなっていました。
「そろそろ食べごろじゃな」おじいさんはカブを引っ張りました。
「うんとこしょどっこいしょ」カブはびくともしません。
おじいさんはおばあさんを呼びました。
「うんとこしょどっこいしょ」
まだまだカブは抜けません。
おばあさんは孫を呼び、孫は犬を呼び、犬は猫を呼び、猫はネズミを呼びましたが、まだまだカブは抜けません。「うんとこしょどっこいしょ」
ついに日が暮れてしまいました。
毎日毎日「うんとこしょどっこいしょ」
みんなで力を合わせますがカブはびくともしません。
そのうち、カブは枯れてしまいました。
「なんとも残念じゃ…」
次の年、同じ場所にカブが生えました。
おじいさん達は、
「今年も立派なカブが生えた!今年こそ皆で美味しいカブ料理を食べよう!」
みんなでカブを引っ張ります。
「うんとこしょどっこいしょ」
「うんとこしょどっこいしょ」「うんとこしょどっこいしょ」
次の年も次の年もやっぱりカブは抜けません。
「うんとこしょどっこいしょ」
いつのまにかみんな、毎年カブを引っ張るのが楽しみになっていました。
カブが枯れてしまうと、「早くカブが大きくならないかな〜」
と、待ち遠しくて仕方ありません。
今年もきっとどこかで、
「うんとこしょどっこいしょ」
と、カブを抜いているみんなの楽しそうな掛け声が聞こえてくることでしょう…
おしまい