チャンネル登録:
お話・読み聞かせ , ehonly , えほんりー , 絵本 , 読み聞かせ
昔話「ウサギとカメ」で「カメ」が勝負を挑んだらという視点から作られた物語です。
2匹は山のてっぺんまで競争し、ウサギはカメに逆転勝利します。ウサギはカメを馬鹿にしますが、カメはウサギを褒めました。 次の日2匹は再び競争をしますが、カメが圧勝します。なんと競争の場所は水の中で、ウサギは泳げなかったのでカメに負けてしまったのです。
この物語からは、誰にでも得意不得意があるということを学ぶことができます。
むかしむかしあるところに、ウサギとカメがいました。
ウサギは足がとても早く、足の遅いカメを「のろま」とバカにしていました。
「君は足がはやくても、ぼくのほうが勝つこともあるんだよ」
と、カメがいいました。するとウサギは、
「あははは、そんなことあるわけないよ。では、競争してみようか? そうすれば、わかるさ」
そういうわけで、どちらが山のてっぺんまで早く辿り着けるか勝負をすることになりました。
よーいどん!の合図でウサギが飛び出すと、予想通りウサギはどんどん先へ進み、あっという間にカメとの距離を広げました。「やっぱりカメは遅いな。私に勝てるはずが無い」
ウサギはカメを馬鹿にしていました。
それに自分が足がはやいと思って安心しているものですから、とちゅうで大きな木を見つけると、その木かげでひと休みしました。
カメはそんなウサギを横目に一生懸命進み、ついにウサギを抜かします。
しばらくして、昼寝から目覚めたウサギはカメに抜かされたことを知ります。
「おっと、つい寝すぎてしまったな。久しぶりに本気で走るとするか。」
そう言うと全力で追いかけ、見事にゴール直前で逆転勝利をします。
「やっぱりのろまなカメは私には勝てないんだ。」
と、ウサギはカメをまたバカにしました。
しかしカメはバカにされても落ち込むどころか、
「やっぱりウサギさんは山を走るのが速いなー!」
とウサギを褒め、ウサギはとてもいい気分で帰宅しました。
次の日、カメはもう一度競走をしようとウサギを誘いました。
うさぎは、「どうせ自分が勝つに決まっている…」と快くOKしました。
よーいどん!
一斉にスタートし、ウサギは昼寝もしませんでした。
しかしなんてことでしょうか。 今回はカメの圧勝でした。
なぜなら競走した場所は水の中。うさぎは泳げなかったのです。 「のろまなカメだなんて馬鹿にしてごめんよ…」 ウサギは反省しました。
誰にでも得意不得意があることを知ったウサギとカメは、それからも仲良く遊びました。
おしまい